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拾ったスピナーで走り出す

  • 執筆者の写真: dolphinrocket
    dolphinrocket
  • 2018年7月21日
  • 読了時間: 5分

今年の夏は暑い!

数年、暑い夏が続いていたけど、今年の暑さはハンパねぇ!

暑いと水温も上がる。水温が上がると活性が下がる。活性が下がると釣れない。

実際、前回久々に「ボウズ」をやってしまった。

渓流釣りでは今まで2回くらいしか経験していない「ボウズ」である。

「ボウズ」はさすがに辛いので、どうにかしたい。

・朝早めに出る

・なるべく魚がスレてなさそうな日に行く(金曜日とか)

・気温が少しでも低めな時に行く

・できれば増水後

とか、いろいろ計画を立ててみたけど、今週はずーーーと35度以上の酷暑が続くとのことで、半ば釣果を諦めての釣行。

しかしこれがなかなか面白い1日だった。

日原川上流。朝5時到着。

出だしは今ひとつだった。

いつも使っているミノー、シルバークリークのチャートヤマメを木の枝に引っ掛けてしまう。糸が切れて回収不可能と思ったけど、竿を伸ばしてどうにか取り戻すことに成功。

その時に同じ枝に絡まっていたスピナー ニアキス 48mm 3g チャートヤマメ(スミス)!

実はこれと同じスピナーのアカキンをルアーを始めた頃に買って、たまーに使うけど今まで一回も釣れたことが無く、ずっとルアーケースの奥にしまわれていた。

なので、スピナーってほとんど使っていなかったのだ。

今回はなんかの縁かな、と思って「拾った」スピナーを使ってみることにした。

これが絶大な効果を発揮する。

まずは足元の岩陰に隠れていた31センチの黒イワナ。

ゆっくりリトリーブしていたら突然飛び出てきて一瞬止めたスピナーに飛びついてきた。

フックもしっかり刺さって安定のランディング。

これはびっくり。

奥多摩で釣りをするようになってから、思いの外イワナが釣れて驚いている。しかも6月には尺イワナ。今回は1センチだけど記録更新。

うーん、地味に通ってればいいことは起きるものだ。

ちなみに、あまりに黒いので最初、ブラウントラウトかと思った。

イワナで間違い無いと思うんだけど、奥多摩は放流が盛んに行われているし、下流には釣り堀もある。イワナも含めてヤマメもネイティブとか固定種のみとかでは当然無いと思うので、コツコツ撮りためて観察してみようと思う。

リリースの水中映像をみると間違いなくイワナだね。

しかしスピナーでイワナかぁ。

今までミノーで渋かったので(しかも同じチャート系の色なのに)ちょっとした衝撃。

で、調子に乗って釣り上がっていると、今度は綺麗なヤマメ。

淵の落とし込みの上にたち、ダウンにキャストしてスピナーを白泡の縁あたりで泳がす。

10秒ほどしてたまらなず飛びついた元気の良い奴。

20センチほどだけど、ヒレピンでほのかに紫がかった魚体が朝日に輝いてキレイ!

またねー。

キョトンとしている(笑)。

スピナーの使い方としてダウンキャストして岩陰あたりをチラチラと泳がしていると辛抱たまらん! という感じで魚が飛び出してくることがある。

もちろん、ミノーでも同じことができるんだけど、スピナーのほうが反応がいいような気がする。

あの回転している羽がさらに効果を増大させているのかもしれない。

あと、ミノーはデープシンキングで攻めてるとどうしても根掛りが多いんだけど、スピナーはそこらへん、竿を立てたり寝かせたり、リトリーブの速度を調整したりで、チマチマと変化を加えることもできて、ヒットレンジを探るのが面白い。

この日はスピナーオンリーで攻めたけど、ミノーと泳がせ比べて魚の反応を見ても良いと思う。

この日は底に近いところで魚の反応が多かったと思う。

スピナーで泳がせるレンジとうまく合ったのでは? と思っている。

尺上(31センチだけど)も出てそれなりに満足して、今度は川を下って中流域で竿を出す。

ここでは元気の良いイワナをゲット。

やや深めの瀬でスピナーをじっくり流していると5投目くらいで飛びついてきた。

ああ、骨酒とかに一番良さそうなサイズだ。

でも、この日はリリース。

暑いのでキープにも準備が必要だ。

ということで、この猛暑の中、数は少ないけど、元気で綺麗なイワナとヤマメに遊んでもらって午前中で納竿。

スピナー、いいな。

今回はいつも僕がミノーで探っている中層以上では無く深めのレンジを探れたのがよかったと思う。暑さで魚たちも底で涼んでるんだろう。

あと、岩陰に潜んでいる魚を直線的に狙って流すのも楽しい。

改めてルアーケースをひっくり返したら同じスミスのスピナーのアカキンがあったので今度はこれも使ってみよう。

今まで釣れたイワナの写真を並べてみた。

1)3月解禁直後の大丹波川支流。

2)6月の日原川中流 (尺)

3)7月の日原川上流(31センチ)

4)7月の日原川中流

いろんな体型、色があって面白い。

アマゴやヤマメは形の差はあってもすぐにそれとわかる。パーマークが分かりやすい、というものあるし、大きくなってパーマークが消えた個体もアマゴ、ヤマメ体型に当てはめればすぐにわかる。

イワナって個体差が激しいような気がする。小さい頃はパーマークがあって白系の斑点があれば間違いない。でも、そこにオレンジ色が混ざってきたりパーマーク自体が判別できないと一瞬迷う。と言ってもここで釣れる魚はヤマメ、イワナ、ニジマスなので、消去法で考えればイワナとすぐに回答は出るんだけど、どうもモヤモヤするのであった。

ちなみに昔、奈良県で釣った人生初イワナはこんな感じ。

小さいとパーマークと白斑点で分かりやすい。

参考までに3年ほど前に和歌山で釣ったブラウントラウトはこんな感じ。

斑点が大雑把でちゃんと見ればブラウンと分けるけど、オレンジ色の朱点とか、日原川で釣った黒イワナとかも一瞬ブラウンじゃ無いかと思ったし、なんか紛らわしいのであった。

おまけのニジマスさん。これは分かりやすい。

イワナの個体差は住んだ場所や季節によっても変わるんだろうけど、写真を撮りためて傾向がわかるといいな、と思っている今日この頃。

ということで、上流域の淵にてパシャッ。

こういう写真を撮っておくと下界に降りてきた時に眺めて少しでも涼しい気分に・・・なれるといいなぁ。

拾ったスピナーで釣った黒イワナ。

動画はこちらから!

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