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本流ハンパねぇ

  • 執筆者の写真: dolphinrocket
    dolphinrocket
  • 2016年4月30日
  • 読了時間: 3分

サツキマスを狙って数日竿を出していたんだけど釣れない。

まったく反応がなくて心が折れる。

渓流だとポツポツ釣れるし、釣れなくても理由をあれこれと想像して納得できたりする。

でもサツキはちょっと違う。

釣り始めて30分もすると「ほんとうにこの川にサツキマスいるんだろうか?」と思い始める。

ただ黙々とキャストしているその行為がどんどん形骸化してきて、無目的化する。

竿先に反応があったかと思うと流れてきた木の枝が引っかかったりしてる。

「尺サイズか・・・」

スプーンに変えて遠投して対岸にスプーンが突き刺さったりする。

そんなこんなでひどい空虚感に襲われたりする・・・大げさでなく。

釣果ゼロ。

夕日に伸びる影を引きずるように川から這い出てくる。

そんなのが数日続いてさすがに釣り前に考えるようになった。

まずは地元の知り合いにポイントなどきちんと聞いておこうと。

和歌山の南紀はサツキマスの釣れる川がいくつかある。

本命は熊野川あたりなんだけど、それ以外の河川でも釣れるらしい。

しかし情報がかなり乏しい。それに登ってくるサツキマスの量もわずかだと思われる。

なので実績の地元の人から聞くというのは非常に貴重な情報となるのだ。

ということで、いくつか情報をもらい、少々入りづらいポイントに行ってみた。

朝早く着いたそのポイントは国道からも離れて回りは川と山だけ。

「秘境だ・・・」

思わずそうつぶやくような場所。

まずは流れのある淵を少しづつ登りつつキャストする。

4月の終わりの朝はまだ冷える。水の感じは落ち着いていて、ダムの放流も落ち着いていたのでクリアな流れだ。

反応はない。

いつもの感じか・・・と思いつつ、淵上の流し込みのところでいきなりアタッた。

本流でそれなりの大きさの魚が来たらサツキと思ってしまう。

しかし、釣れたのはでかいアマゴ。

そう、これは本流アマゴだ。

恥ずかしいかな本流に(しかも結構下流)に普通のアマゴが居着いてるとは思わなかった。

続いて同じ場所で連続でヒット。

久々の生命反応に手が震える!

測ってみると29.8センチの泣き尺だったけど、4月にこんなアマゴを手にすることができたなんてちょっと感激だ。

去年僕が渓流で釣った尺アマゴは8月、源流に近いところで岩陰に潜んでいたやつが、ほとんど偶然ルアーに飛びついて釣れたもの。

去年渓流で釣った尺アマゴ

去年渓流で釣った尺アマゴ

「いやぁ、尺は1年に1本出れば満足だぁ」

というのが渓流釣りを初めて1年目の感想だったんだな。

その後もいくつかのポイントで大体同じようなサイズのチェイスがあってそんな常識が一気に覆されてテンションマックス。

本流、面白い。

サツキマスは釣れてないけど、面白い。

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