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シラメ? モドリ? サボリ?

  • 執筆者の写真: dolphinrocket
    dolphinrocket
  • 2016年5月28日
  • 読了時間: 3分

サツキマスってアマゴが海に下ってまた川に上ってきたやつなんだけど、その降り方が魚体をみると想像できたりする。

もともと海に下るのは上流で強いアマゴにはじき出された弱い個体が餌を求めて下流に下るということらしいんだけど、下ったものがみな海に行くとは限らない。

地方によっても呼び方は違うかもしれないけどだいたいこんな感じだと思う。

アマゴ:渓流に住むアマゴ。普通アマゴといえばこれ

本流アマゴ:本流に居着いてしまったアマゴ(居着きともいう)

シラメ:上流から海に降ろうとしたアマゴ

ノボリ・モドリ・サボリ:シラメが海まで下らず、途中や河口付近で過ごしてまた春に上流にもどってきたもの

サツキマス:シラメが海まで行って春に川にもどってきたもの

シラメは銀毛が進んでパーマークが消えるという。

なので、銀色のキンキンな感じの魚体。それにツマグロと言って背びれや尾びれの先が黒くなってることが多い。

それにしてもシラメがサツキマスにならない場合の表現がいろいろあって面白い。

たぶん、ノボリ、モドリ、サボリは同じ魚体のことを言ってると思うけど、微妙なニュアンスの違いがあるような気がしている。

■多分、モドリ

ダム下〜河口のちょうど中間あたりの淵で釣れた。

22センチと小さめ。銀毛にうっすらとパーマークの復活した感じ、ツマグロから多分、海までは行かなかったんだろうなぁ。

大きさからするとあまり餌を得られない状態で、河口にも行けないで途中でじっとしていた個体と思われる。

戻ってきたんだねー。

背中のツマグロな感じ

■多分、ノボリ

春も相当遅い季節に釣れたやつ。

人のよさそう(?)なまるっとした顔つきがカワイイ。

銀化がそこそこ進み、禿げ方がそれなりにあることからそこそこ海近くにいったのではないだろうか。

これもモドリ系だと思う。

しかし、雰囲気的には「みんな海に行ったけどもうちょっといようかな」と河口付近でうろうろしているうちにボラと友達になってしまい河口に住み着いてしまった、という感じ?

春も過ぎ、ボラもいつの間にかいなくなってしまい、いかん、いいかげんノボらないと! と、結局ノボって来た。

そんな遅れてきたノボリと勝手に想像。

■多分、サボリ

ツマグロに銀毛で釣った瞬間に「おおっ!」と思ったんだけど、サイズが29センチとイマイチ。

多分海近くまで行ったんだろうと思う。

銀ピカな雰囲気もなかなか良い感じだったのでサツキと言っても間違いではないと思う。

でも、もう少し、体長があればなぁ・・・

なんだろう、今年は暖冬だったから海に下れなかったのかなぁ・・・サボってたんちがう?

サツキマスっぽいのに違う、このもどかしい感じがまた面白いといえば面白い。

なんとなくノボリは万能に使える言葉かもしれない。

上ってきたわけだし。

でもモドリとサボリという呼び方はその魚のそれまでの生活を想像したりして個性を感じたりするのであった。

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